2008年09月23日

【女将の一言】 長姫神社秋季祭典

osahime01.jpg飯田地方の秋祭りのフィナーレを飾る「長姫神社秋季祭典」が、台風一過の9月20日(土)に行われました。
台風13号の迷走にハラハラしながら当日の朝を迎えました。ラッキーなことに当飯田地方では、前日夜半には既に台風が通り過ぎ、朝から秋晴れの素晴らしい天気に恵まれました。

先ずはじめは、早朝6時の花火の打ち上げから。「どどーん!バチバチバチ!」飯田地方では何か行事がある度に、花火の打ち上げがあります。運動会、大売出し、勿論お祭りなどなど…。
家のわんこがもう、それは驚いたのなんのって、だって直ぐ鼻っ先の神社境内で打ち上げるのですから…。心配してハウスを覗いてみると姿は無く。「え、えーっ。」と思ってリード(綱)の先をたどってみると、なんと、なんと。ハウスの切妻屋根の上、壁との境に飛び乗って、『がたがたブルブル」と震えていたのです。もう怖くてパニックになったのでしょう。可哀想で早速、家の中に入れました。

秋晴れの冷気の中で、“年番”の江戸浜町の皆さんが(各町内が毎年交代で“年番”を務めます)長姫神社境内で、煙火師の方々と一緒にてきぱきと手際よく準備を進めておられました。そこで、はた!と気がついたのですが、いつもは普通のおじさまやお兄様方が、何故か、法被(はっぴ)を着て動いておられるのを見ると、「ん〜ん。いなせ!」なんぞと思ってしまうのです。特にどんぶりなぞを着けていたりすると…。

※いなせ: 一説に江戸日本橋魚河岸(うおがし)の若者が髪を「鯔背銀杏(いなせいちょう)」に結っていたところから、粋で、勇み肌の若者。また、その容姿や気風のことをいう。
※どんぶり: 職人などの着ける腹掛けの前かくし。金などを入れた
出展広辞苑

家のわんこにとっての次なる災難は、午後2時半からの煙火(昼打ちの部)。
天気は最高。子供神輿が神社に到着するたびに、それはもう威勢よくバンバン打ち上げられるのですから。人の歓声と花火の音で心臓ばくばくの状態でした。

宵打ち煙火は、夜7時から綺麗な大輪の花火が次から次へと秋の夜空に花開き、神輿の熱狂とともに最高潮に達しました。
打ち上げを筒元から見ることが出来、音と開花が同時に堪能できるので、お腹にまで響いてくるその地響きとともにお祭り気分は最高潮。神社鳥居まで出てみると、本部席の明かりに照らし出されて、そこは大勢の見物人とお酒のにおいと、威勢のいい人の熱気に溢れていました。追手町筋には屋台が並び、子供たちのみならず大人までもが、その明かりに引き寄せられています。元気のいい神輿本部席のお姉さんの『〜〜青年のみなさん、おめでとうございます。皆さまのご発展をお祈りいたしまーす!』と言う拡声器の声が、ガンガンと耳に突き刺さる様は、毎年の事ながら、否が応でもお祭り気分を盛り上げてくれます。

そんな中、家のわんこは、家の中で一人(一匹)体を硬くして、好物のおやつにも目をくれず震えていました。
これは、来年は何処かへ避難、いや疎開でもさせてやらなければ…。

三宜亭本館の玄関前には、ご宿泊客様の“宵打ち花火見物”のためのベンチと長いすと丸いすと、更にご丁寧にも蚊取り線香がいくつも用意され、既に何人ものお客様が最後の仕掛け花火と大三国花火を目当てに陣取っておられます。
例年のごとく夜9時近くなると、花火見物客の多くがこの大三国花火を見るために神社境内の中と三宜亭側に分かれて陣取ります。今年の年番さんたちは、なんとも手際よく事を進め、午後9時には仕掛け花火に取り掛かりました。

さあ、いよいよです!神主さんが仕掛け花火のところに来て祝詞を唱え、点火です。『シュー、バチバチバチ』という音と煙と共に仕掛け花火に火が点き、ナイヤガラが流れ落ち、同時にスターマインが、勢いよく天空めがけて打ち上げられます。皆の歓声と共に「あらーヤダーッ」と頭に手を当て、髪を振り払う人ひと。花火の中の火薬の殻が降ってきます。これも筒元で見物する醍醐味。少しずつバック後退して眺めるうちに、今度は大三国花火に点火。今年は3本立ちました。『シューーーッ』っと、勢いよくオレンジ色の火の粉が競って吹き上がり、天空を舞います。何度かに分けて大きく吹き上がり、流れ落ち、オレンジ色の火の粉の中にきらきら輝く銀色の華。えも言われぬ美しさです。
皆『ウワーッ』と言ったきり、声も出ません。ただただその美しさに魅了され尽くし、佇むばかりでした。最後に『ぼんっ!』と力の限り吹き上がり、終了。『パチパチパチ…』思わず知らずあちこちから歓声と拍手が沸き起こりました。『よかった。よかった。』『こんな花火初めて。来年もきっと来よう。』などなどみんな満足、満足。『今年の年番は手際が良かったなあ。』誰となくそんな声も聞こえてきました。
年番さん方のご苦労に感謝しつつ、静かに秋の夜が更けていきました。

来年も是非お見逃しなく!
見たことのない方は是非一度参加してくださいね!


女将:児島敏子
posted by 三宜亭本館 at 08:38| Comment(0) | TrackBack(0) | スタッフ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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