2007年03月31日

【女将の一言】 春爛漫

今年は思いのほか早い春爛漫を迎え、あちこちで桜満開の便りが聞かれます。
青空に映える美しい桃色の花は、『はんなり』という美しい日本語を連想させ、やわらかな日本情緒を感じさせてくれます。因みに『は ん な り』とは、広辞苑に「落ち着いたはなやかさを持つさま。上品に明るいさま。視覚・聴覚・味覚にもいう。」とあります。

かなり前、泉鏡花の同名小説を歌舞伎役者の坂東玉三郎が脚本・監督した、吉永小百合主演の“外科室”という映画の中で、彼女がその一族と春爛漫の美しい花々の中を、まさに『は ん な り』とした風情で歩くシーンがあり、そのあでやかな姿がその花々の色鮮やかさに負けておらず、思わず自分が同じ女性であっても、そのあまりに美しい横顔と、内に秘めた想いの深さに感動し、彼女に惚れてしまったのでした。一種独特の映画ではありましたが、流石の坂東玉三郎の美的感覚を余すところ無く表現したその映像美の素晴らしさは、感動ものでした。彼女の着物姿にはそのことばの意味するやわらかな風情があり、桜の花を見るたびに彼女のあの時の姿が浮かびます。当時はビデオテープでしたが、今はDVDでしょうか。あの中には日本文化、日本の美が凝縮されていると思います。是非ご覧になってくださいな。
女将: 児島敏子
posted by 三宜亭本館 at 17:57| Comment(0) | TrackBack(0) | スタッフ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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