2007年10月12日

【女将の一言】『しらびそ高原』珍道中《 其の一》

P252i0012845417.jpg10月5日の半日休み。あまりに良い天気と真っ青な秋空につられて、急に思い立ってしらびそ高原へ行って参りました(山を間近で見たくなって)。
それも、午後4時頃から…。「秋の陽はつるべ落とし」と言われているのは充分に分かっていたので、「早くっ早くっ。」と気が急いて出かけたのです。いつもの親娘の“弥次喜多道中”。「ガソリンは?」と見ると1/3の残量。「まあいいっか…。下栗の里ででも入れられるでしょう。」なんぞとのん気に構えて、いざ出発。

弁天橋を渡って喬木へ。
以前は本当に山道というか農道を走った記憶があるのだけれど、道が良くなっているのに驚いた。道なりに進むと、峠を下ったところの四辻に『上村方面』という左矢印発見。近い。左折し、坂を延々と上っていく。全くの山道なのに何処まで行っても舗装されている。今度は峠を下ってから右折。「のどかだねぇー。」と言いつつ里山を上って行くと、な・な・なんと、こんな所にコンクリートの巨大な柱が!「田舎に似つかわしくないねぇ。無粋だねぇ。」と言いながら更に上って行く。と、目の前に『矢筈トンネル』が大きな口を開けていた。「こんな山の中に何とも不自然!」と思いつつ、トンネルへ直進。「でもこれが出来たお陰で、こんなに短時間で目的地に着けるんだもんねー。うんうん。」と、さっきの違和感をぐっと飲み込み、アクセルを踏み込む、このご都合主義?

トンネルを抜けると直ぐ右折。うっかりして通り過ぎそうになった。今度は本当に舗装はされているものの、山道。里とはまた違った“山の秋”の風景が目に飛び込んでくる。「わー、見て見て!」の“見て見て攻撃”の連発。「山って良いねぇー♪」2人で口々に言う。陽が西に沈みかける時の茜色とブルーの混ざり合った空の色、山の陰、山の緑の変化。「す・ば・ら・し・い!」
しかし、喜んでばかりは居られない。さっきからガソリン・メーターの針が気にかかる。既に『ゼロに限りなく近くなっている。』

いよいよ『大平高原』今度はもう上り坂ばかり。“給油してくださいランプ”は非情にも黄色に点灯している。無駄なガソリンを使わないように何時に無く大人しい運転。すれ違う地元車はみんな親切に道を譲ってくれて、慣れない私たちは感謝の連続。「ありがとうございますーっ。m(_ _)m 」
せっかく高原に来ているんだからと窓を開けて、森林浴。さすがの高原。湿った土と木の香りがひんやりと『すーっ』と窓から流れ込んで来た。気温14度。(飯田市内は4時の時点で25度だった。)娘は「寒い寒い」と今度は慌ててフリースをひっかける。「このっ、高燃費低出力娘が…。」(笑)
「以前来た時は、このあたりで鹿をみたんだけどなぁー。」と言いつつきれいに手入れされた杉林の山肌を車窓から覗いてみた。「今日はいませ〜ん。残念!」
この辺りの谷は深く、山が幾重にも重なり合って、遠くの山は薄青色に霞み近くの山は濃い緑に彩られ、谷に吸い込まれそうな気分がして来る。「いっそハングライダーで谷にでも飛び込みたいねぇー。」なぞと、言って見るだけー。
道路にはところどころ落石があって、「私たちのところには落ちてこないで頂戴。」と無言で車の周りにバリアーを張って・・(つもりだけ)。ただただ、すり抜ける。

すると、眼前に『しらびそ峠』の看板アリ。すぐさまそこに車を止めて、降りてみる。ほんの目の前に、額に付くくらいの位置に山並みが(少々オーバー)。夕方の気候で少しばかり雲が多く遠景は望めなかったが、きっと晴れていたらずーっと遠くの山まで見えたろうに。はたと気が付いた。もう夕方、山の日没は早い。頂上まではもう少し。「行く?」「うん。ここまで来たからには行こうよ。」慌てて車に乗り込み頂上を目指す。と思った其の時、娘が「あ゛ー携帯忘れた!」切り株ベンチの上に、ぽつんと携帯がフロントガラス越しに見える。さっきまで写真を撮っていた。「あーあ…。」 黄色のランプは無情にも点いたままだ(至極、当然である)。
少し行くと、左上手に『ハイランドしらびそ』の高原ホテルらしき建物が見えてきた。よくスキー場などで見かける、ヨーロッパリゾート的な建物だ。「着いたーっ!」頂上の建物前の駐車場に車を止める。なかなか素敵な建物。南アルプス展望風呂もあるらしい。「時間が有ったら入りたいな。」と思いつつ車を降りる(そんなの無理、無理)。

何度見ても素晴らしい景色だ。360度見渡せる。3,000メートル級の南アルプス山脈の雄大な山々が手に届く近さだ。反対方向を見ると、中央・北アルプスと都会の人間ならずとも田舎の人間でさえも充分に感動する眺めである。「うーん、晴れた日には永遠が見える…のだろうな???」高い山の頂上で眺める澄み切った空の夕焼けの素晴らしいこと…。思わず「写真、写真、カメラ!」「ん〜ん、わーすーれーたー。」「なぬー?この粗忽ものーっ。」いえいえ、私がそうなのです。ハイ。すんません。仕方なく携帯のカメラでパシャッ!近くの小山では、ななかまどが真っ赤な実を沢山つけていました。
( つづく…)
posted by 三宜亭本館 at 21:37| Comment(0) | TrackBack(0) | スタッフ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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