
今日の温かさは、さすが「やっと春になった!」という気にしてくれました。
温かい風の中を、とんびが悠々と上昇気流に身を任せて飛んでいます。どんなに気持ちが良いことでしょう。
先日、〔 飯田市歴史研究所所長 〕さん、東京大学名誉教授である吉田伸之先生に『女将さんこれを…。』といって差し出されたのが、この本「飯田・上飯田の歴史 〈上〉 」です。
一目見て、「これって先生が編纂されておられた本ですか?良いですねぇ。」『これ差し上げます。』と恥ずかしそうに内容の説明をしてくださいました。
何と興味深い内容だったことでしょう。地元の人間は地元にいて地元のことを良く知らないのです。昔の資料を紐解いて、現代人にもその内容を分かるようにして下さった気の遠くなるような作業が目に浮かびます。
美しい写真図解入りで私たちにも馴染みやすい本に仕上がっていました。地理的、地質的な章。今話題の活断層の説明までもあり、そして勿論、飯田と上飯田の歴史が、縄文時代、弥生時代の原始・古代から始まり、中世・戦国から幕末維新期の近世まで…。城下町の成り立ちやそこに育まれた文化まで多岐に亘って編纂されていました。
古文書や絵図等も掲載されていて、その作業はどれ程のものであったか…推して知るべしでした。これは、正に飯田市の宝物であり、この地に住む人間なら是非手にとって見たい内容でした。暇を見つけて時間のあるたびに読み進めてみたいと興味をそそられました。パラパラとめくって見ただけで思わず引き込まれます。
このような仕事をしていますと、お客様から「地元の人間だから当然知っているでしょう…。」と地理的なことはもとより、歴史的なことを良く聞かれます。そして、地元以外の人のほうがこの地の歴史等を良く勉強されて、その上で当地へ来られる方々が居られますので…(x_x;; 恥ずかしくないように勉強しようと思っております。
そんな時この虎の巻があれば鬼に金棒です!そんな期待を込めて勉強してみようと思っています。

