飯田市には数々の名桜と呼ばれる桜木があります。三宜亭本館横の飯田市美術博物館には樹齢450年のエドヒガンの『安富桜』があり、一本の木でこれほど雄大で優美な形をした桜は日本広といえども、他にないとさえ言われています。他にも『正永寺の枝垂れ桜』・『黄梅院の枝垂れ桜』・『専照寺の枝垂れ桜』など本当に素晴らしい個性的な桜が沢山あり、見るたびに感動を覚えます。
また、りんご並木につづく『大宮通りの桜並木』はソメイヨシノの古木が連綿と続き、文字通りピンク色の桜のトンネルになり息を呑む美しさです。
桜守が語る飯田の桜
南信州の魅力的な桜の名木を多くの人たちにわかってもらい、守り育て後世に伝える活動をしています。好きでやってる、桜のためならなんでも一所懸命です。桜は350品種、飯田には66品種、その他に見たこともない桜につきあたると悩んじゃいますね。遠くで見ていて近くで見ていない。そこが日本人の桜の見方。近づいてみると桜の語りかけてくる言葉が聞こえそうになるんですよ不思議と。
古い木は人をうならせる魅力がある。例えば安富桜を咲いていない時に見ても樹力があるじゃない。一番飯田で樹力がある。でも一番好きかって言われると・・・みんな好きです。「桜」とつくものは桜餅でも好きです。色で言えば黄梅院の桜がいちばん。誰が見ても納得する。意外といいのが大瀬木の増泉寺の桜。その他にも飯田にはたくさんの古い桜はあるんですよ。逆にいうとまだ掘り起こせる宝物があるということ。古い桜を守るのも大切だけど、これからの桜も育てないとね。
日本人は特殊な桜感情を持っているけど、それが花の時期だけになってしまうので、愛を持って桜に接してほしいですね。
(情報提供:飯田観光協会)
う〜ん、さすが味のあるお言葉です。桜を愛するお気持ちが伝わってきます。仰っていること分かる気がします。
今年はそんなところも踏まえて桜観賞をしてみたいですね。